歳三からの伝言
2004年 09月 19日
新選組副長にして幕末一のモテ男・土方歳三。賊軍とされて京を追われ、江戸から末期の地となる蝦夷へ敗走しつつも、歳三は常に信じる道を突き進んだ。命を削る戦いの中で女を泣かせ、だが多くの女を惹きつけた志士の生き様を、鳥羽・伏見の戦いから慶応5年5月のその日まで、情感豊かに描く傑作長編時代小説
北原 亞以子著の「歳三からの伝言」読みました。
ちょうど文庫本になったばかりのようで。
伏見戦争で局長が撃たれるシーンから始まり、
時代から見たら、衰退の一途の土方さんを描いてるわけです。
既に沖田は病床だし、
勢いのあった京の時代ってのは、
出てこないんです。
でも、女性の作家さんだからか、
土方さんをとても丁寧に描いてる気がしました。
時代がどう動いていようと、信念を貫き命を張って進む土方さんが、
凄く良かったです。
たくさんの出来事が一気に起きた時代だけあって、
状況説明が結構あったかな?
でも、結構好きな感じでした。
すっかり三谷さんの策略通りと言うか、
「近藤勇=香取慎吾」「土方歳三=山本耕史」(以下隊士も同様)の図が
完璧にできあがってしまった私なのですよ。
なので、局長が斬首された時の様子や、
局長の末を知った副長の気持ちとか、
副長が自ら死に向かうかのように戦に向かうと、
役者さんがやってる図が浮かんで、
本気で悲しくなってしまうのですよ(/_;)
「燃えよ剣」での副長の死に様や
馬に乗って突入したところを撃たれると、
ホントに土方耕史が撃たれて亡くなってしまったような、
そんな気すらするのです。
身内が居なくなったような「がらーーーーん」とした気持ちが。
「泣ける小説」と有名の
「世界の中心で、愛をさけぶ」でも泣けなかったのに。
大河で局長が斬首になったら、どうなっちゃうのか、
今からちょっと不安です。
でも、次の日に「香取慎吾」がいいともに出てるんだろうけどヾ(´▽`;)ゝ
by naturally24
| 2004-09-19 19:28
| 本