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心のアンテナに引っかかったものを日々偏った愛で綴ります。


by naturally24
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レ・ミゼラブル 4月29日昼の部(後編)

突如、レミゼ感想の続き。


前回までのあらすじ。



山本マリウスを聞きたいがために買ったレミゼCDに感銘を受け、
3度目のレミゼに向かう。
頭痛がしつつも、山口バルジャンの神の声に感動し、
待ち焦がれた新妻エポの登場にすら涙流るる思いを感じるのであった。

そして、待望の新妻エポと藤岡マリウスの共演の瞬間が!!




って、なぜに、物語口調(謎)








で、ここから前回の続き。



恋焦がれる藤岡マリウス。
あ、私が恋焦がれるね(え)


マリウス姿は、こちら


前回は、ANZAエポと藤岡マリウス。
今回は、新妻エポと藤岡マリウス。

格段に今回の方が良かった気がする。

ANZAエポとだったからとかそういうことではなく、
相手の役者さんによって感じ方も全然違うんだなー、と凄く感じた。
もしかしたら演技も違ったのかもしれないけど。

ANZAエポはね、やっぱりマリウスに恋焦がれてるんだけど、
♪わかってーくれないーっと、
「マリウスが自分の思いをわかってくれない」と
表現する時の動きだったかな?
なんか凄く軽く見えちゃったんですね。
エポちゃんは、銃弾からマリウスをかばって、
死んじゃうんですよ。
でも、ANZAエポのそのちょっとした軽さが見えてしまったときに、
マリウスを銃弾からかばうまでするかな?と。
そう思えてしまったんですよね。

で、新妻エポは雰囲気からかわからないけど、
そのマリウスを体張って守る雰囲気を感じたんです、凄く。
♪わかってーないのねーとか、
凄く落胆した感じがして、そこに本気を感じたんですよ。
多分その違いって言うのが、その後のマリウスとの絡みに
見てる側に影響ってあるかなーと。

エポちゃんとマリウスは、お互いを引き立てあうんだな、と凄く感じて。
初回いまいち笹本エポにグッと来なかったのは、
マリウスが・・・?!とうっすら思うわけですが。
笹本エポと藤岡マリウスも見たかったですが、
次回の笹本エポもなぜか泉見マリウスとペアなわけで...(苦笑)




なにより、この2週間で彼はすごくなってたんですよ。
ホントにね、マリウスになってたんですよ。
凄く良くて、なんていうか、マリウスだったんです(え)


レ・ミゼラブルって言うのは、
30年間くらいの話しなんですよね、確か。
で、大まかに前半、後半に分けられるんですが、
私は、断然後半の方が好きなんですね。
先日、喫煙所で話してた方の言葉が聞こえてきたのですが、
「私のレミゼはジャベールのSTARSで終わったも同然」と。
そういう方もいるんだなーと思ったんですが、
私は後半の話の方が好きで。

バルジャンが奴隷から市長になってー、とか言う話しや、
コゼットを守るぞ!って言うのは、見てるとどうでも良くなる部分であって。
もちろん、そこが根底に流れてての話なんですが。
どうしても、バルジャンは私のレミゼの中心には来ないんですよ。

バルジャンがーというよりは、
仲間と共にバリケードで戦って散っていく仲間と
残るマリウスって言うのがね、中心に来るんですよ。
もう見てると、パリに場面が映ると、見ていながらも、
ややドキドキしてきます。
でも、そこから仲間の命は散っていくわけで、
マリウスは生き残るんですね。


で、前にどっかで読んだんですが、
マリウスって貧乏学生で、
エポちゃんに好意を寄せられても気づかず、
コゼットに心を奪われ、鈍感。
全体で見ると、マリウスって一歩間違えると、
凄く反感を買いやすい役みたいですね。
「なんでマリウスばっかり良い目にあって」と。

そこをどう見せるのかって言うのは、難しいんでしょうけど。
個人的に思うに、「何事も一生懸命でまっすぐ」な姿って言うのが、
マリウスのキャラ設定として凄く大事で、
そこの表現によって、マリウスのキャラって立つのかな?とか、
素人なりに思ったんですよ。

「鈍感で堅物だけど、まっすぐで一生懸命な姿があるから、
憎めない」と。


それをね、凄く藤岡マリウスに感じたんですよ。


初舞台初芝居の藤岡氏の一生懸命な姿って言うのと、
まっすぐで一生懸命なマリウスって言うのが、
凄く重なってたのかな?と。


以前はてなにも書いたのですが、
パンフレットでこんな言葉を残してたんですね。

拝啓 ヴィクトル・ユゴー様。

(中略)
もしかしたらあなたを失望させるだけかもしれない。
ただ1つだけ約束します。
あなたの想いを、平和への願いを、そして愛。
僕は僕自身をかけて伝えます



マリウスって言う役は、生き残るわけですが、
作者のヴィクトル・ユゴー氏が自分と重ねて書いたそうです。
他の仲間が散って叶えられなかった「希望、愛、平和への願い」を
マリウスという役は託されてるんですよね。
それを自分自身をかけて伝えようとしてた藤岡マリウス。


十分、彼の思いは伝わったと、私は思います。
もし、また再演があって藤岡マリウスが出たら、
必ず見たいと思います。
凄く、素敵なマリウスでした。



と、藤岡マリウスだけ妙に長いわけですが(笑)
次にいきましょう。



ファンティーヌのマルシアさん。

もはや、3回中3回マルシアなわけですが。
知らぬ間に、井料さんは終わったわけですけど(笑)
でも、凄く良かった、ファンティーヌ。

ファンティーヌは前半に活躍なんですよね。
バルジャンの今後に大きな影響を与えるわけですが。
今まであんまりグッと来なかったんですが、
凄く良かったです。
「夢やぶれて」とか凄いよかったです。

あと、死に間際のファンティーヌが幻覚が見え始めるところ。
あそことか凄いの、もう。
凄いよ、マルシア!と(笑)
3回目になってようやくファンティーヌの良さに気づく私(遅)

今回は前日に出かけてそのまま行った事もあり、
キャストさんを確認してかなかったのですよ。
で、途中までマルシアと気づかなくてですね、
途中で気づいたわけです。
毎回「波止場」で「あ、マルシアだ」となぜか再確認するのですがね。
今回はそこで、初めて「あ、マルシアだったのか」と思いました(笑)


もはや3回も続けて見てると、マルシア以外に考えられなくなりますが。
高嶋兄の嫁なシルビアさん登場なので、これまた楽しみです。
スタパも良かったし、楽しみー。



で、同じく3回中3回のコゼットの剱持さん。
なんか今回はちがく見えました。
なんでだろ、なんか芝居が違ったのかな?
でも、もう「コゼット=剱持さん」になりつつあります。

他の方も楽しみですわー。



と、まぁ、藤岡マリウス褒めちぎりな感想だったわけですが。
もはや3回も行ってるのに、あと3回あるわけです。
すげっ。


でも、毎回同じところで鳥肌たつんですね。

コンダクターがタクトを振った瞬間。
凄い鳥肌立ちますね。
おおおおお、始まるーーーと。
2階だと良く見えるんですよ、オーケストラピットが。

コンダクターの一振りから総てが始まるんですよね。
あのコンダクターが、ストライキを起こしたら、
レミゼは始まらないわけで、
不満は早めに解消してあげましょう(何)



あと、毎回すげぇと思うところは。
バリケードでバタバタ人が倒れていくところ。
あれは、結構壮絶。
「ああああ、死んじゃった....」ととても悲しくなります。
毎回、アンジョルラスの逆さづり(違)は、圧巻ですが、
あの場での拍手の意味がわからない。

拍手で言うと、全体にまだ意味がわからないのですが。
素晴らしいソロだけど、話は続いてるし、
ここで拍手はなーと躊躇するんですが、
それがミュージカルなのでしょうかね。

いまだにわからん。




あと、いまだに見てる限り、
ガブちゃんのかばんがバリケードに届きませぬ。
届いて欲しいなーと思うんだけど....
引っかかったりはするんだけどね。

がんばれ、ガブちゃん。




と、今更、感想の続きでした。
by naturally24 | 2005-05-04 15:45 | 舞台